山草花





福寿草 鑑賞登山


こんなにキラキラ輝いて美しい福寿草を見たのは、初めてでした。
一面に咲き乱れ、まるで天国のような光景のなかを歩くのですから
とても幸せな気持ちになりました。





仰烏帽子山(のけえぼし山) 1302m    

                熊本県 五木村・相良村   2009 2/15  晴れ









今回は、ネット友から福寿草鑑賞登山に誘われて行きました。


参加者 10名

福岡から    GENさんとしやんさん、あっぷるさん、いーさん、さつまの大将ご夫婦、Haruさん、Hiro
熊本から    まつやんさんリンドウさん



あっぷるさん、さつまの女将さん、リンドウさんの3人は初対面でしたが、
アッと言う間に打ち解け (1分も掛かりません!)
楽しい山歩きとなりました。




コース
椎葉谷登山口(相良村)〜牛の鼻ぐり岩〜椎葉谷・仏石分岐〜展望台〜稜線出合〜仰烏帽子山
〜元井谷登山口分岐〜仏石〜椎葉谷登山口


歩行時間  5時間10分







福岡から高速を走り、途中の熊本市内でリンドウさんを拾い、
としやんさん、あっぷるさん、 まつやんさん3人と待ち合わせの
五木村の「道の駅」
まで3時間。
思ったより早く着きました。




道の駅から椎葉谷登山口(相良村)まで、車で登ります。

登山口近くになると、やっと車が一台通れる狭さで、右側の座席から下を眺めると

恐ろしい崖っぷち!!

思わず 
「左側にピッタリ付けて 登ってね〜!」と言って
左を見ると、こちらは今にもがけ崩れしそう〜〜〜
(すでに何ヶ所か崩れていた。)


椎葉谷登山口前駐車場

ハラハラしながら道の駅から30分程で、椎葉谷登山口に到着


車が8台程駐車できます。
仮設トイレあり。




8:00 スタート  椎葉谷登山口(熊本県相良村)


登山口から少し登った右手に植樹地帯があり
その上の方には、鹿が ピョンコピョンコ 跳ねてました。
見た目には可愛いのですが、せっかく植樹した花芽を食べて困るそうです。








8:16 「牛の鼻ぐり岩」到着



入り口





「牛の鼻ぐり岩」

岩の中を半円形に穴が開いており
 この状態が牛の鼻環を通す鼻に似ているところから 
「牛の鼻ぐり岩」と呼ばれています。
この穴を通り抜ければ不浄が洗われ
 長寿、延命し幸福が招来すると昔から言われています。 


と書かれた看板がありました。

長寿、延命、幸福と書いてある。




悪い事は信じないが良いことは信じる事にしているので
さつまの女将さんと二人でくぐりました。

なんとなく不気味な不安さを抱えながら入ると
中は狭くて、真っ暗。

入る前は、「ここをくぐったら良い事があるよ〜」と言ってたのに
入った途端
「ニョロニョロさんがでてくるかも〜」
「岩が落ちてくる〜」
と親切にも誰かが騒いでる!


優しいとしやんさんが、ライトを貸してくれた。
照らすと地面は、石灰岩が溶けてドロドロ。手を付く度に両手はビチャビチャ。
が、這わないと進めない!



無事にでました〜!これから二人は、ばら色の人生です。

両手、膝は、
やっぱりドロドロに汚れてました。


この山に何度も登っていたリンドウさんが、
「この穴を通る人を見たのは初めてよ〜。」

だとか。

「・・・・・・エッ! そうなの。」


みんなが通っているのでは、なかった。









8:30
椎葉谷川に沿って登ります。

水が澄んでとても綺麗です!




リンドウさんが、春になるとこの山で
白とほんのりピンク色のヤマシャクヤクが見られることを教えてくれました。







8:45 仏石分岐
分岐を左へ

帰りは、仏石からこの分岐へ降りてきます。



この後は
ゴツゴツした石の河原が続き、足元を注意しないと滑りそうです。




9:20

木立の中に美しい青空が見えてきました。








9:30 展望台


GENさんが、雲海の向こうに白髪岳、霧島連山等が見えると説明してくれます。

花の名前は何回聞いても覚えられないと言われるGENさん。
今まで何度かご一緒しましたが、山の名前には詳しくて感心します。








9:40 山頂・仏石分岐

稜線にでました。



左の山頂へ。








美しい尾根道が続きます。爽快な気分で歩きました。

ここは樹氷のとても綺麗なところですが、本日はぽかぽか良いお天気。

見れません。








9:55  仰烏帽子山 山頂 到着

椎葉谷登山口からおよそ2時間。







仰烏帽子山 山頂

晴れ渡った青空。
360度 素晴らしい展望です。

みんな 嬉しそう!




30分程山頂でひとやすみして、仏石の方へ向いました。





途中で風穴がありました。

冬は暖かく、夏は冷たい風が吹き上げます。
中は どれ位空洞になっているのでしょうか?




元井谷分岐を通過して、しばらく自然林のなかを歩きます。
(元井谷登山口まで4.5kmとありました。)






出逢った人たちが、「満開でよかったですよ〜」と感嘆の声をあげて通り過ぎます。



南側の日当たりの良い斜面にでました。
フッと、下を見ると黄色い花が鮮やかにみえます。



11:00

そこは、福寿草の花園でした。

想像をはるかに越えた美しさに言葉がでません。


みんな夢中になって撮影をしました。

カメラに詳しいとしやんさんに教わりながら撮りました。
この日のために、花友のhananoさんにもいろいろと教えてもらっていたのですが、
なかなか思うようにいきませんネー。







大将が「花よりおにぎり〜!」と一番最初にサッサと引き上げ
GENさんが「気の済むまでいいよ〜。待たんで先に下りとくからー。」




その後も、撮影続行。
しばらくして気づいたら、みんないません。
「置いてけぼりにされてはいけない!」とあわてて広場に着くと、まつやんさんといーさんの姿が見えません。
二人は、まだ頑張ってました。


12:00 皆さんに少し遅れてランチです。







福寿草があまりにも沢山咲いていたので、種で増えるのか、地下茎で増えるのかを
GENさんに尋ねたら

「盗掘した事がないから、わかりません!」との返事 (笑い)






※ 盗掘された御方へ

 出来ましたれば 根がどうなっているのかを、ご一報の程 よろしくお願い致します。
 







12:40 心もおなかも満たされ下山。

福寿草の広場からくだった所で、まつやんさんが
「Hiroさん これが仏石ですよ。」

左手に大きな岩があった。

教えてもらわなかったら、仏石がわからないままでした。

見た目が急ですが登れるそうです。










12:50                         13:10



しばらくジグザグになった緩やかな自然林をくだると
椎葉谷・仏石分岐にでます。











13:25  椎葉谷登山口  到着



来た時は、駐車場に3台の車でしたが、帰りは道路脇にズラーと並んおり、オドロキました。





椎葉谷登山口から元井谷登山口の道がつながっているとの情報を確認する為と
途中で出合ったGENさんの山友さん二人を元井谷登山口まで送るために
来た道とは、反対方向からくだりました。




車からの眺めが大変良く、途中には子別れ峠があります。



子別れ峠
  昔、五木村の厳しい生活から食い扶ち減らしのために  
八代や人吉方面に奉公に出された子供たちを、
親がここまで見送って、別れた峠だ 
と言う事を
リンドウさんが語ってくれました。




胸がキューンとする話です。
「五木の子守唄」はそんな子供達の悲しみの歌だったのですね。





あとは、五木温泉で疲れを癒し、美味しいソフトクリームを食べて帰りました。



今回は、花に恵まれ人に恵まれ 思い出深き山歩きとなりました。
美しい福寿草に出逢えた感動の余韻が今も残っています。

みなさん 楽しい一日を有難うございました。