山草花



黒髪山系完全縦走(佐賀県)


英山(はなぶさやま)350m〜本城岳(前黒髪)482m〜黒髪山 516m〜 青螺山(せいらさん)618m〜牧ノ山 553m〜腰岳488m


2009 04/12  晴れ


単独での計画を予定していたGENさんから誘われました。タクさんのご案内という事であれば参加しなきゃ〜と
すぐに決めたのは良かったのですが、

下調べでは、幾つもの山を越えアップダウンの繰り返し


累積標高    およそ   1500m
走行距離    およそ   11.5km
歩行時間    およそ   8時間  など



今までに歩いた事のないハードな山歩きのようです。

冬にそよかぜさんたちが行かれた時は、漠然と「大変だったろうなー!」とよそ事でしたが
突然 振られ、他人事ではなくなりました!

「私にはムリダー!絶対にムリダー!」とビビッてしまい、一旦は諦めました。



が・・・・しかし


黒髪山の近くに住んでいるかずさんからの親切なメールがはいりました。



定期的に山歩きされてるHiroさんならきっと大丈夫ですよぉ(^^)
リタイアしそうな時は連絡ください(笑) 



かずさんの暖かい心に なみだ・ナミダ・涙・・・・(少し大げさかな)

とても有難く、それならばと再決心。







参加者  総勢9名

佐賀からは タクさん イチさん K一郎さん アキさん ミキさん マサル2さん   
       福岡から GENさん Haruさん Hiro





8時間の道のりを歩ききる事! を目標に3日前から体調を整えました。


そして
とうとうその日がやってきた。


想像の上では不可能な事に挑戦をするのですから
いつもの10倍程の気合を入れて臨みました。

AM6:00 須恵PAでGENさんと待ち合わせ、武雄北方ICでおりて有田ダムへ。
1時間20分程で有田ダム入口駐車場に着きました。
準備体操を入念にして、タクさん達を待ちました。



8:07 スタート
佐賀県有田町有田ダム入口駐車場


からつ労山のミキさん マサル2さんとは初対面でした。

ミキさんから、延命橋という和菓子を2個ずついただく。

タクさんのブログで 見るだけ〜だったのが、目の前にある。
うれしいなー


皆さんのお顔をみると、ほのぼの〜とした感じ。

これから、険しい山を登りおりするグループには見えない。


みんなをリードするタクさんの顔だけが引き締まっていた。





有田ダム入口駐車場から登りはじめると、ピンクの可愛いツツジにであった。

タクさんから佐賀県のツツジの名は、
ヒメミツバツツジと言うことを教えてもらう。


最近は、一眼レフで花のマクロ撮影が楽しみで登っていたが
今日は、諦めて コンパクトデジカメだ。


 全力を注いで 歩く事だけに気持ちをおくことにした。


最初の英山(はなぶさやま)へ。






少し登ったら、急坂。



9:02

しかも 2つの直角の岩場が待っていた。


のぼって!のぼって!のぼって!

いきなり きつい急坂がつづく。


「今日は、英山でお昼を食べて降りよう!」
と早くも誰かがのたもう。

私の意気込みはどうしてくれるの〜。









9:13 英山山頂に到着



英山山頂に到着したが、最初からこんなにきついのでは この先どうなる事やら!


アキちゃんが ズーッと 「重たい オモタイ 」と言ってる。

なにやら重たそう!


寄りによって こんな大変な日に 
ガスストーブ・デビューするそうナー!





ゴマギ


真っ白い花に出あった。



ザイフリボク


満開で美しい!



花の白さに、心は前向きになる。


がんばろう!






9:30 前黒髪(本城岳) 到着

ここで、延命橋をみんなで食べました。


マサル2さんが 「一個食べたら10年長生きしますよ〜」 と教えてくれた。

「私は、2個目だから20年ですね〜。」



一個目は、すでに 英山山頂でペロリ!

美味しかったー。









前黒髪からは、見晴らしがよくなりました。

前方は、黒髪山、青螺山、牧ノ山が見えます。




左手には有明ダムと有田町

「むこうの一番高い山が隠居岳で
その山の向こうに私の実家があります」とタクさん。

私の可愛い嫁のお里もそこですよ。





お天気もいいし爽やか!

心配な気分が和らぐ。









シハイスミレ

かわいい〜

山野草を見ると元気がでます。

スミレさん、応援ありがとう!










有田ダム


あまりにも美しい水の色は 
エメラルドグリーン

素晴らしい!


タクさんから、 この色は有田の焼き物の原料となるものが染み出た色だ、と教えてもらった。

原料の陶石からでる
ミョウバンが綺麗な湖をつくっているそうだ。


自然の成せる業はとても不思議!


秘色の湖 (ひそくのうみ)

と 詩人の山本太郎氏が命名。

素敵な名前です!

(秘色とは青磁の器の色)


今度訪れた時は、この 「ひそくのうみ」 を 心ゆくまでゆっくりと眺めたいと思った。







黒髪山山頂へ。






黒髪山山頂の天童岩へ。



ヒメミツバツツジが美しい

まだまだ 花を眺めるゆとりがある!







10:20 黒髪山山頂 到着。




360度の展望のよさ。
初回は恐かったが、景色を眺めることができた。




有田焼きの地図

今日は
左下から右斜め上に向かって、歩くらしい。
まだまだ道のりは遠い!












黒髪山をくだると右手に




雄岩と雌岩が写真のように仲良く並んでいる。



山の中へ消えていった
新三郎とお君の悲恋物語
新三郎は、島原の乱後この村にやってきた隠れキリシタンだった と言うから本当にあった話かもしれない。
岩は二人の象徴。

通りがけに チョット思い出した。


民話は、貧しさのゆえに出来た話が多いと思う。


会社のリストラ、倒産で行き場の無くなった人たちがたくさんいるこの現代社会においても
悲恋物語が
ここかしこに、生まれているかもしれない。









なんて考えている段ではない

またまた急坂だ!

私の
悲惨物語がはじまった〜



 「 ハア〜 きつっ! 」


「 たすけて〜」




11:00 見返峠

シハイスミレ




11:30 青螺御前






さらに 急坂がつづく。


 「 ハア〜 きつっ! 」



声が出なくなったら


「ファイト!」

タクさんの声援が聞こえる。






12:00 青螺山山頂 到着

バンザイ!

待ちに待ったランチタイム




いよいよアキさんのガスストーブに火がつく。
メニューは「うどん」
重たいのに頑張って運んだから、きっと美味しいだろうナー


タクさん撮影

半分クリアーして、みんな大喜び!





GENさんが、私の元気な様子を携帯で写して、かずさんに送った。


いつリタイアするか?

待ってるかもしれない。  ( ばあちゃんが・・・・・ )

かずさん 今の所 大丈夫よ〜









12:55
自然林の縦走路にでた。


素晴らしい景色だったが、ピンボケで残念!

アキちゃんごめん!








13:05
ギンリョウソウ(銀竜草)  発見!






実はもうここら辺から記憶がなくなっている。
ただきつかっただけ〜

写真もない。



あまりにもきつくて 「ハ〜」 も 「フョ〜」 となってしまう。

言葉がでない。

「情けない声 出しよーねー」 と後ろからGENさん。

「下から押しちゃろうか〜」「ゆっくり休んでいいよ〜」と
優しいイチさんとK一郎さん

明るいアキちゃんも静かになった。



もうダメダ〜!



その時、フット思い出した。

2007年12月に、長崎のそよかぜさん達と三郡縦走をして
 途中で、倒れそうなくらいきつくなった時があったことを。

皆さんの励ましがあって私は成し遂げる事ができた・・・・。
                        


思い出しただけで
急にがんばる力が湧いてきた。


                                         





心配してタクさんが振り返る

大声で

「 元気ですか〜! ファイト! 」









13:25
見晴らしの良いところにでた。


歩いてきた英山から青螺山が見える。
わ〜 こんなに歩いてきた。



私達の一歩が偉大なものである事を知る。



13:30 牧U峰 到着





タクさんの後ろは、ミキさん マサル2さん Haruさん
3人は、バリバリ元気。


確か
初対面の挨拶で、ミキさんとマサル2さんは
着いて行けるかどうかわかりませんと いかにも自信ナゲだった。

「私もです〜。」
内心は・・・・・・ 「ヨカッタ!私だけじゃなくて。」


それなのに、早いこと。早いこと。


こんな人達は油断できない!(笑い)












13:35





13:50 牧ノ山山頂 到着

ここまで来たら もう充分。

牧山で終わりにしようと思っていたら


タクさんが

ただの黒髪山系縦走か、
黒髪山系完全縦走か、完全が着くと着かないでは大違い!

ホームページのトップに完全が着くとよー
後から みんなに自慢できるとよ〜



励ます。


単純な私は
きついのも忘れて 「そう やね〜」
と 直ぐに納得!




しかし
このタクさんの一声が、後々、大きな喜びをひき出した。

この時は、一度黒髪完全縦走の喜びを味わったタクさんにしかわからなかった。








牧ノ山のくだりは、急勾配。

チェーンがずーと張ってある。

行けども行けども

坂道が続く。













フデリンドウが足元にたくさん!

小さくて踏みそう。






14:50 越ノ峠 到着




ミキさんとマサル2さんとアキちゃんは、思いもかけずリタイア。

ミキさんとマサル2さんは、ここで「さようなら〜」


アキちゃんは、「待ってます。」





いよいよ最後の山 腰岳へ。






腰岳山頂へ登る道は、大きな公園のなかを歩くみたい。
車で登れる。

不思議とのんびりとした気持ちになった。




道でなにやらタクさんが拾って見せた。
黒曜石だった。
よく見ると道は、キラキラ黒光り。

腰岳は黒曜石の山だ。




もう少しで山頂というのに、GENさん一人がなかなか来ない。

今まで何度かご一緒したので、体調の良し悪しがわかるようになった。


牧U峰辺りから、体調がよくないことに気がついていたので注意をしていたが。


もしかしたら倒れてるんじゃないかと心配して待ってたら
姿が見えてホッとした。。






15:30 腰岳山頂  到着


ヤッター!




タクさん撮影


「GENさん、Haruさん、Hiroさん、
黒髪山系完全縦走、おめでとうございます!」
とタクさん。

タクさんの言葉が痛いほど心に響いた。

うれしいな〜





腰岳山頂から歩いてきた山々が見えます。




山頂の北側へタクさんが案内してくれた。



 最後に見たのは、伊万里湾。


あ〜 ここは海が見える丘だった。

なんと言うにくい演出だろう。





16:10  再び 越ノ峠 



16:30  無事 有田ダム入口駐車場 到着

お疲れ様でした〜。
又 ご一緒してくださいね。











タクさんが私達にどうしても伝えたかったメッセージ。

黒髪山系完全縦走、おめでとうございます!


歩くことに 今一つ自信がなかった私。

生きることに 今一つ自信がなかった私。

今日 

「完全」と言う言葉がつく事によって 大きな自信が生まれました。

人生を生きる力にもなることでしょう。



ただの黒髪山系縦走か 黒髪山系完全縦走か
完全が着くと着かないでは大違い!」


確かに その通りでした。

タクさんありがとう!







私は、自分の心配ばかりしていたのに、
タクさんは、最初から最後まで8人一人一人に心を配り リードしてくれました。
一番大変な思いをしたのは、タクさんだったですね。

唐津労山の皆様、車の手配等お世話になりました。
楽しい一日を 感謝します。


GENさんのお誘いで毎回飛躍する私です。
こんどはお手柔らかに!